オメガ3系の油は圧倒的に魚がオススメ
体に良い食材といえば魚ですね。魚は好きですか。必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルなど栄養も豊富です。厚生労働省の研究班が大規模な調査(11年間全国4万人対象)を2006年に発表しています。これを見ると改めて魚の凄さが実感できます。ここには魚を週ある回数以上食べていると週1回の人と比べて、虚血性心疾患の発症が約6割も減るという驚きのデータが載っています。何回だと思いますか。答えは週8回以上です。8回だよと言うと1週間は7日じゃないかという声が聞こえてきそうです。1週間は7日ですが、1日3食食べると仮定して7日間ですので週21食中8食以上というわけです。魚を毎日食べて週に一回だけ2回食べる日を設けると8回以上になります。さまざまな理由が考えられますが、おそらく魚に含まれている必須脂肪酸であるオメガ3のDHAやEPAの効果だと考えられます。すなわち血液を固まりにくくしたり、炎症を抑えたりする働きがあるわけです。ぜひ積極的に摂取していただきたいと思います。
ただどうしても週8回となるとなかなか大変です。そこで最近ブームの同じオメガ3の仲間であるa-リノレン酸であるしそ油、えごま油、亜麻仁油などを魚の代用として利用するという方法があります。昨今ではテレビや雑誌で頻繁に取り上げてブームにもなっていましたから、ご存知の方も多いかと思います。大変素晴らしい油ですが、吸収率が良くないという欠点があります。なぜかと言うと次のような理由です。①一般的に植物性食品よりも動物性食品の方が栄養の吸収が良いから
②日本人の体質にはまだ合いにくい
まず①ですが、野菜とお肉はどちらが吸収が良いでしょうか。もちろん肉です。動物性食品の方が栄養の吸収は良いのです。例えば、ごぼうやキノコや海藻などの植物性食品をあまり噛まずに飲み込んでしまうと、そのまま便の形になって出てきてしまうことがあるかと思います。しかしながら、肉や魚を噛まずに飲み込んでも便にそのまま出てくることはないかと思います。なぜかというと、後者のほうが吸収が良いからです。それは人間の腸の形にも現れています。一般的に日本人の腸は長く欧米人の腸が短いと言われています。さまざまな理由がありますが、一つは食べているもので形が変わってきたと言われています。先ほどと同じように日本人は野菜や海藻や穀物などの植物性食品を多く摂取してきたために吸収が悪いので腸が長くなり、欧米人は肉食を中心としたために吸収が良いので腸が短くなったとも考えられます。その他の栄養素も同じ考えです。動物性タンパク質と植物性たんぱく質では圧倒的に動物性タンパク質の方が吸収が良いです。昨今よく言われるのが、肉を食べなさいとか卵を食べろです。一昔前までは控えろと言われていましたが、近年問題になってる筋力低下による寝たきりなどはタンパク質源が不足していることが大きな原因の一つと思われています。そこで肉や卵などの動物性食品を止めてしまい、納豆や豆腐といった大豆などの植物性食品だけにしてしまうと体が弱ってしまうのです。なぜかと言うと植物性たんぱく質は吸収が悪いからです。ミネラルも同じですが、今度は鉄分で考えてみます。鉄分も動物性の方が吸収が良いのです。マグロやカツオやレバーに含まれているのが、ヘム鉄と言われるものです。それに対して、ほうれん草や小松菜に含まれている鉄分のことを非ヘム鉄と言います。これもヘム鉄、つまり動物性から摂ったほうが吸収がはるかに良いです。
次に②ですが、植物性オメガ3の油、えごま油・亜麻仁油などは日本人の体質には合いにくいということもあります。そもそも植物性オメガ3を摂取した歴史は浅いのです。今から30年〜50年以上前まではほとんど食べていなかったのです。人間の体質というのは、ご先祖様が代々食べてきたものに体が合うようにできています。逆にご先祖様が代々食べてきてないものを食べると吸収率が悪かったり体に合わないのです。一番良い例が牛乳です。牛乳は大変栄養があって美味しいですよね。ただ日本人の中には飲むと下痢する人もかなりいます。牛乳の成分である乳糖というものを分解する酵素(ラクターゼ)を持っていない人(乳糖不耐性)です。つまり、牛乳が日本に入ってきたのはおおよそ戦後からです。ということでまだ100年も歴史がないわけです。したがって、新しい飲み物には体がそれを消化吸収・分解排泄する酵素や消化液などをまだ持ち得ていないのです。反対の例もあります。近年、世界中で健康長寿食としての和食がブームになっています。海外の人も和食を食べるということがごく一般的になりつつあるのです。例えば、アメリカ人が海苔巻きを食べるとします。そしたらその後、便の中に海苔が出てくるということがあります。つまり消化されなかったわけですね。アメリカの人は海藻、特に海苔を食べる習慣がないため、それを分解する酵素がなかったわけです。日本人の海苔と同様に体質が違うんです。同じくオメガ3にもいえます。もともと日本人は何千年もしくは何万年も前から魚からオメガ3を摂取してきました。したがって、魚のオメガ3が合っているのです。植物性オメガ3はごく最近です。植物オメガ3、a-リノレン酸は体内でそのまま吸収されるわけではありません。EPAやDHAに変換されて吸収するのです。その時に変換する酵素を日本人はほぼ持ち得ていません。なぜかというと、過去食べていなかったからです。もともと植物性オメガ3は海から遠く陸に住んでる民族、例えばモンゴルやヨーロッパの山に住んでいる民族が食べていたものです。魚が採れないわけですからしょうがないですよね。そこの人々は、代々食べ続けているので変換する酵素を持ち吸収が良いはずです。しかし日本人は海から近く、先ほど書いたように何千年何万年間も魚を食べ続けてきていたためにわざわざ変換する必要がなかったわけです。そのままEPAやDHAとして吸収されるからです。ですから魚を直接食べた方が良いのです。植物性のオメガ3の吸収率は10%〜20%といったところでしょうか。体に良いもので悪い油ではないし好みもあるかと思いますが、効率が悪いので魚が食べれない緊急時の時に使用するぐらいにした方が効率的かと思います。
缶詰めよりもパックになったものを選ぼう
それでは、魚は大変体に良いことはわかっていても週8回以上食べることは難しいとかと思います。そこで登場するのは、これまた大ブームになっている缶詰です。鯖の味噌煮、イワシの醤油漬けなど多くの種類があり、しかも安価で買うことができます。ぜひ利用していただきたいと言いたいところですが、缶詰の内側のコーティング剤、ビスフェノールAの問題があるのです。
昔は缶を開けたらすぐに別の容器に移し替えろと言われていました。なぜかと言うと缶が錆びるからです。酸化した缶は大変体に悪いのです。ですから、あらかじめ缶詰の内側に薬が塗ってあるのです。しかも缶についているので、原材料表示には書いていないのです。この薬は、環境ホルモンなので体内のホルモンを乱します。特に男性ホルモンである精子を減少させるといわれています。最近不妊症で子供ができないことが多いと聞きますが、昔の原因は女性側によくありました。しかし現在は、半分半分と考えられています。その原因の一つが缶詰に使用されるビスフェノールAといわれています。現在は、缶を開けっぱなしにしても錆びることはほとんどありません。それに一翼を担っているのがビスフェノールAというサビ防止剤です。缶の内側に最初からコーティングしてあることが多いので、気づくことはありません。こうした環境ホルモンや化学物質により、世界中の生態系にも異常が起きています。例えば、ワニやコイです。ワニのオスの機能が低下して受精できないとか、鯉のオスが子宮を持ってるとかです。したがって缶詰は否定はしませんが、あくまでも非常食としてたまに食べることが良いかと思います。もしくはビスフェノールAを使っていないと宣伝しているメーカーを探してください。ただ公表しないのでなかなか難しいですが。別の方法もあります。缶ではなくて、ビニールのようなパックになってるタイプの魚加工品を選ぶことです。それでしたら缶ではないので、錆びることはなくそういった心配はありません。*週8回以上食べてる人は食生活全体が和食で良いという考えもあるので、一概には魚だけが要因で心筋梗塞が減ったとはいえないが、今回はその点は踏まえていない
*最近、安心安全を掲げるメーカーがビスフェノールAをコーティングしないで、ポリエステルフィルムをラミネートしたものも使われるようになってきた
*ビスフェノールAはごく微量(ppmという100万分の1単位)で昔よりも減ってはいる だが、動物実験での試験なので安全性は不明 急性毒性がないため、因果関係がわかりにくく科学的に危険性が証明できにくい 危険ではない=×安全 危険ではないからていって、安全ではないのだ
まとめ
①魚は栄養が豊富で積極的に摂取したい 特に背の青い魚に含まれるオメガ3が心臓疾患にとても有効だ ただ食べれない時の代用として、しそ油・えごま油・亜麻仁油がある 美味しく良い油だが、効率が悪いのでやはり魚がおすすめ
②そこで缶詰めを利用したいところだが、缶の錆止めに環境ホルモン(ビスフェノールA)が使用されている 特に若い人の不妊の原因になる ですからなかなか見つからないが、ビスフェノールAが無いタイプを探す
②もしくは缶詰めの代わりにパックのタイプなら大丈夫