海藻を色で分類してみよう
今回は海藻について書いていきたいと思います。海藻を色で分類してみましょう。主に3色あります。
紅藻
緑藻
褐藻
まず大変珍しいのですが、これら以外に藍藻があります。藍色の海藻です。熊本県の水前寺公園にあり、水前寺海苔と言います。機会があったら探してみてください。
次に紅藻ですが、赤い海藻は何があると思いますか。海苔です。海苔は分類上、赤い海藻になります。そして天草です。天草を使ってところてんを作りますね。ところで、ところてんはどのような漢字を書くのでしょうか。正解は心太です。なぜこんな字を書くのでしょうか。不思議に思いませんでしたか。心が太い??特に、なぜ心かがよくわかりません。実は煮凝る太い海藻からきています。例えば、真鯛やカレイなど(ゼラチン質の多い魚や肉など)を煮込んで冷やすと、煮汁がゼリー状に固まります。まさにコラーゲンの塊です。同じく天草も煮汁が冷えると固体化します。これを煮凝るといいますね。ですから煮凝る太い海藻から、煮るが取れて凝るが残り、凝る(こごる)→こころ→心になったのです。余談でした。
そして次は緑藻です。まず食用ではありませんが、北海道阿寒湖と言えばわかりますか。特別天然記念物に指定されています。マリモです。それから食用といえば、あおさです。
そしてあおさの仲間の青のりです。あおさは比較的お求めやすいですが、青のりはピンからキリです。特にスジアオノリは高級です。なかでも高知県の四万十川は有名です。あおさと青のりとは別ものですが、ヒトエグサというものがあります。ヒトエグサは、大変風味がよいので海苔の佃煮に使われます。本来、海苔の佃煮は風味が良いヒトエグサを使用します。ただ最近では一般的な海苔を使います。風味が弱く、しかも加工用なので良質な海苔は使われない傾向があります。ところでヒトエグサの佃煮と海苔の佃煮は、先ほど書きましたように緑藻と紅藻なので色が違います。したがって、天日に干して乾かすと若干色が違うことに気づくかもしれません。ですからもし専門店に行ったら、表示を見てたまにはヒトエグサで作った佃煮を購入してみてください。
最後に褐藻ですが、今書いてきた海藻以外はほとんどが褐藻と思ってください。例えば海苔、昆布、わかめ、めかぶ、もずく、ひじきです。
海苔は注意が必要 しっかり選ぼう
まずは、海苔です。過去に何度も書いていますが、はじめに産地を確認しましょう。基本的にメーカーは国産を使いながら、表示を忘れるということはないのです。ですから裏を返せば、何も書いてなければ外国産(韓国や中国など)と思って間違いないでしょう。したがって国産、できるだけ佐賀県(有明海など)や宮城県など具体的に書いてあるものを探してください。
次に、海苔の最大の問題である薬についてです。
海苔には農薬の問題があります。正確には酸処理という問題です。海藻なのに薬を使うのっていう疑問が沸くかもしれません。ところで海苔というのはほとんどが養殖しますが、実はこの問題と関係しています。養殖法は主に2種類あります。
支柱式
浮き流し式
埋め立てなどで遠浅の海が少なくなってきている現代は、浮き流し式が増えつつあります。しかし、昔ながらの伝統的な養殖方法は支柱式なのです。具体的には、遠浅の海に支柱を立て網を張り干満の差を利用して作られます。こうすることで海苔は水中に入ってる時間と出ている時間ができます。
結果、次の3つの長所があります
①見た目が良くなる
水中に浸かりっぱなしだと違う海藻、特に青のりなどがくっついてくる。青のりは緑藻のため、紅藻である海苔とは色が違う。青のりは水中の中では生きられるが、地上に出ると死んでしまう。ただ海苔は大丈夫です。ですから支柱式にすることで、混ざりけのない純粋な海苔ができる
②病気の予防ができる
定期的に外に出ることで日光を浴びるため、海苔の病気を防げる
③味や風味が良くなる
②と同じく日光に当たると味や風味が良くなる
しかしながら、先程書いたように現代は海の開拓が進んで遠浅の海がかなり減ってきています。そうすると、水深が深いため支柱を立てることができない。また、支柱式では海苔の生産量が減る。なぜならば、海苔は水中に浸かってる時間に成長する。裏を返せば、水中に浸かっていない時間は成長しないということは、支柱式だと生産量が従来の半分以下になってしまう。そこで登場したのが浮き流し式である。字の通り浮きをつける養殖方法である。浮きというのは何でしたっけ。そうです、浮くんです。海の干満に関係なく24時間ずっと水中に浸かっています。つまり、生産量が多く早くなります。しかしながら問題もあります。先ほど書いた3つです。すなわち、見た目が悪くなって病気がちになって味や風味が落ちるのです。そこで行われるのが酸処理です。本当は酸消毒というのです。消毒ですから薬です。野菜・果物でいう農薬です。小さいプールを乗っけたボートで行われます。そのプールの中に消毒液が入ってます。主に有機弱酸でクエン酸やリンゴ酸などです。ただ実際は無機強酸を使用するところもあるのです。殺菌することで①②のように青のりは殺菌され死滅し、海苔の病気も予防できます。ただ③の味や風味が悪くなることと安全性に対する問題が出てきます。したがって、酸処理してないということがパッケージや説明に書いてなければ、裏を返せばほぼしてると思って間違いないでしょう。酸消毒をしないのに書かないメーカーはないからです。
◯ 酸処理をしていない良質な焼き海苔
まとめ
①海苔のパッケージに国産(できれば都道府県)や海(有明海など)の名前が書いてあるものを選ぶこと
②海苔を買う時は酸処理していないと表示してあるものを買う
③酸処理していないという表示がない場合で支柱式で合っても、初摘みもしくは一番摘みと書いてあったら酸処理をしていない可能性が高い
昆布の出汁は超貴重 良質なものを選ぼう
今回のテーマは昆布です。昆布は歴史があり日本の文化とも密接に関係あります。したがって、大変重要な食材になります。昆布は大きく分けて二つあります。出汁用昆布と食用昆布です。どちらかの見分け方ですが、簡単です。出汁用昆布と書いていなかったら食用昆布と考えてほぼ間違いないでしょう。なぜでしょうか。なぜならば、出汁用昆布の方が値段が高いため、出汁用昆布を使いながら出汁用昆布と書かないメーカーは少ないからです。それではなぜ高価なのか。味が良いからです。出汁が取れるということは、昆布の味、つまり旨味であるアミノ酸が昆布自体にしっかりとないといけません。ごまかしがきかないのです。ですから、昆布の質が良くて味が良いため値段が高くなる傾向があるのです。それでは出汁用昆布とは何か。以下の4つになります。羅臼昆布、利尻昆布、道南真昆布、日高昆布です。値段もピンキリですが、概して羅臼昆布、利尻昆布が高めになります。
ここで昆布の歴史を考えていきます。昔から各地域の高級食材を京都の朝廷や将軍家に献上してきました。例えば、福島県は米で献上米と言われていました。北海道では昆布なのです。
北前船という船で日本海側から通り富山県でまず昆布を降ろします。ですから富山県は今でも昆布の消費量がトップクラスなのです。昆布がほとんど採れないにも関わらずです。ここでさまざまな昆布が降ろされますが、なかでも羅臼昆布です。色がついて濃い出汁が取れます。大変美味しい味なので、質の高い羅臼昆布は京都の朝廷に持って行きます。最後に出汁用昆布の栽培方法(生産方法)について要点を書きます。
羅臼昆布→天然か養殖
利尻昆布→天然か養殖
道南真昆布→天然か促成
日高昆布→天然のみ
◯ できるだけ天然と書いてあるものを選びたいところ
まとめ
①出汁用昆布の方が、味が良く食感も良く風味も良く栄養価が高くなるので積極的に出汁をとってもらいたい。
②出汁用昆布は昆布名が書いてあることが多いため、出来る限り昆布名(羅臼昆布、利尻昆布、道南真昆布、日高昆布)などが書いてある物を購入する。
③やはり自然で生育期間が長いほど良いため、出来る限り天然(2年)と表示してあるものを買う。表示がなければ養殖(2年)か促成(1年)になるもしくは水昆布(1年)になる。
④食用昆布は好みに合わせて購入してください。昆布名が何も書いていないものは食用昆布と思ってください。ただ食用昆布でありながら比較的書いてあることが多いのは、棹前昆布や早煮昆布です。これは収穫が半年ぐらい早いという昆布です。ですから柔らかく食用として適しています。ただ早煮昆布の中には古くなった昆布を一度ボイルしてから無理やり柔らかくしてるものがあるので注意が必要です。質の良い棹前昆布があればそっちを選んでください。
ですから、わかめにいくら入れても数円とか数十円ぐらいです。したがって、しっかりと塩分含有量が少ないもの(40%程度)を見つけましょう。