2013年8月30日金曜日

【副菜】野菜・果物(海藻)

野菜・果物(海藻)も大事な情報がほとんど書かれていない 本当に安心安全なものとは

 今回は野菜・果物(海藻)についてです。どんな野菜や果物も、アレルギー体質などの一部の症状を除いて、基本的には食べてはいけないものはないのです。人参もほうれん草も玉ねぎもゴボウもナスもトマトも何でも食べてください。また、どのようなものにも程度の差こそあれ、ビタミン・ミネラル・食物繊維・ファイトケミカルなどの栄養素がふんだんに含まれています。したがってまずは、細かいことを気にせずにしっかりと野菜・果物を食べることを考えてください。ただ大前提があります。質の良い野菜・果物ということです。今書いたことは質が良ければの話です。しかしながら、その質が良いというものがなかなかない。

最も重要なことは、自然で元気な野菜を食べるから体も元気になるということだ。逆に不自然で弱っている野菜を食べるから体も不調や病気になるということだ。食品や栄養の勉強以前の大切なことである。もちろん野菜以外にも肉や卵など他の食材にも当てはまる。常に意識してほしい。


          

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それでは、どのような野菜・果物が良いのか確認していきましょう。

ステップ1として、まずは国産(なるべく都道府県)がわかるもので旬のもので生鮮食材を探すということです。例えば、熊本県産のトマトを夏に買うという感じです。これは一般的なスーパーでも普通に見つけることができます。これはとても大事で産地や旬、生鮮食材かの違いで野菜や果物が持つパワーや栄養価がが全く変わってくるのです。ですから、なるべく加工されたもの(カット野菜や冷凍食品など)を食べないことです。 

ただ食材・食品を少しでも良いものにしたいという方は、さらに次の3つのポイントを確認しなくてはならない。


種


農薬


肥料


すなわち野菜・果物の質は、どのような種でどのような農薬と肥料を使って育ててきたかで決定するのです。ここに注目して質の良いものを選んでいくことがステップ2です。

以上の三つをしっかり情報開示して消費者に知らせることを野菜・果物の安心・安全と言います。すなわち、どのような種でどのように栽培してきたかを消費者に伝えないことを野菜・果物の不安・危険と言う。

しかしながら以前書いた家畜・養殖の時と同じで、まず一般的なスーパーで種のことや農薬のことや肥料のことが詳しく説明してあるということは珍しい。そこで見分け方ですが、表示の法則というものを覚えていますか。良いことは書くということです。逆に悪いことは書かないか、名前を変えてわからなくさせるのです。つまり次のように良いことは書くのです。


★種 在来種もしくは固定種 

★農薬 農薬不使用・当地比5割減など(自然栽培・有機栽培・特別栽培)

★肥料 無肥料・有機肥料・当地比5割減などの化学肥料(自然栽培・有機栽培・特別栽培)


逆に野菜・果物に何も書いていなくて、ただ人参とか玉ねぎだけ書いてあるものは以下のようなものです。


種 F 1種もしくは遺伝子組み換え種(現時点では国産ではない)

農薬 通常通りの化学合成農薬

肥料 通常通りの化学肥料

 

ですから、なるべく前者のようにしっかりと情報が書いてあるものを購入するようにしてください。

次から具体的に書いていく。まずは種から考えていきたいのだが、難易度が高く厳しいので農薬と肥料から入っていく。種はその後できる限り選ぶようにする。


予想以上に使っている農薬の実態

 そして農薬ですが、皆さんが思ってる以上に現実は使っています。自分で家庭菜園や畑をやってる人は想像できないかもしれませんが、なかには20回、30回どころか50回、60回以上も使っているケースも多々あります。

厳密には回数ではなくて成分の種類ですが、それにしても多いです。ネットで「特別栽培農産物 慣行レベル 〜県」と検索してみて下さい。各地域の農薬や肥料の状況がわかります。特に果菜類(なかでもキュウリ、カボチャ、トマト、ナスなど、いちごなど)、また旬ではない季節のハウス栽培や促成栽培などでは多くなる傾向があります。ですから最低限、旬の露地栽培を選びたいです。

やはり店に出荷するものは見た目が綺麗で揃っていて形が同じで重さも同じでなくてならないです。そのために薬が増える傾向があります。

そこで農薬を避けるためにも、特別栽培(農薬不使用・当地比5割減以下)、有機栽培、自然栽培の野菜・果物を選んでください。

※農薬について説明があるものを購入する 何も書いていない野菜はたくさん農薬を使用しているということ




実は農薬以上に肥料が問題かもしれない


同じことが肥料にも言えます。ここで2つ質問です。


①ほうれん草などの葉物野菜は色が濃いほど身体に良い



②虫が食べている野菜は安全だ


答えは両方ともバツです。①②に共通する関係の深いものがあります。肥料です。葉物野菜などの色の濃さと虫が食べる野菜というのは肥料と大きく関係しているんです。

チリカハミネという言葉を知っていますか。

チは窒素であり、リはリンであり、カはカリウムです。ハは葉、ミは実、ねは根です。要するに窒素は葉、リンは実、カリウムは根に影響を与えるのです。そこで今回の問題は葉物野菜であるので窒素と関係が深いのです。

要するに、窒素を多く与えると葉が濃くなり大きくなるのです。卵の黄身と同じように葉物野菜も濃い方が消費者に好まれます。卵の黄身の色と栄養価は関係ないのと同じように葉物野菜もそうなのです。しかし、その方が売れるのです。ですから、概して今の野菜は窒素過多になっています。窒素は植物の中で硝酸性窒素もしくは硝酸態窒素として蓄えられます。そして光合成により分解されてアミノ酸になり成長していきます。ただハウス栽培や促成栽培、または肥料を与え過ぎると窒素は残留してしまいます。食べると体内で腸内細菌により亜硝酸態窒素に還元され、アミン(肉や魚などのたんぱく質)を含む食品を摂取すると有名なニトロソアミンという発がん物質が出来上がります。ハムやソーセージやベーコン明太子たらこいくらなどでよく耳にしたことがあるかと思います。なんと野菜を食べてがんになったり、アレルギー症状が出たりするのです。

そして虫はこの窒素を食べに来るのです。ですから、虫がつく野菜は葉物野菜が多いかと思います。虫が食べてる野菜ほど窒素が残っている野菜の可能性があります。参考までに日本とEUの野菜の平均推定値を比較してみましょう。

日本 3000ppm〜8000ppm

EU  〜2500ppm


かなり日本は多いですね。ですから、硝酸性窒素のわかる旬の露地栽培や特別栽培(減化学肥料)、または自然栽培(無肥料)を選びたいところです。


※硝酸性窒素の表示がある店は非常に稀 2500ppm未満に抑えたい


ただ有機栽培は素晴らしいのですが、注意が必要です。なぜならば、窒素の問題は化学肥料だけではなくて有機肥料にも当てはまります。有機肥料によく使われるのは、家畜の排泄物です。近頃の家畜の生育状態が悪かったり、また排泄物を十分発酵熟成させないので窒素が多く残留している傾向があるのです。

また有機肥料の安全性についても最近問題視されています。本来は肥料は自然界にとっては不自然な行為なのです。有機肥料といえば有機栽培ですね。有機・オーガニックと聞くと良さそうなプラスのイメージしかないかと思います。有機JASという仕組みは、最近でありまだ歴史は20年ちょっとです。ここで有機JASの気になる歴史を見ていきましょう。


平成11年7月 家畜排せつ物法

平成12年6月 食品リサイクル法

平成13年4月 有機JAS

有機JASの制度の背景にはこのような日本の裏事情があったのです。上記のように家畜排泄物の処理と食品の廃棄ゴミ問題です。

日本人の魚離れが囁かれ肉の消費量が昔に比べて増えました。そうなると家畜から出る排泄物がすごい量になります。例えば牛でしたら、1日20〜50㌔も糞をします。これが何百頭も何千頭もなるんですから、かなりの量ですね。処理が難しい。また日本人の賞味期限・消費期限に対する意識はかなり厳しく、毎日のようにスーパーやコンビニで食品ロスが大量に出ます。これも大問題です。ですから、家畜排せつ物法と食品リサイクル法というものを作り、簡単に言うと畑に撒きなさいということにしたのです。そしてその翌年に有機JAS法ができたのです。家畜排泄物ですから家畜の健康状態が気になります。例えば密飼いでストレスをかけて育て、メタボになったり半分病気になってるような状態です。もちろん抗生物質や成長促進剤や遺伝子組み換え穀物を食べています。ですからその家畜からの排泄物にも影響はあるでしょう。そして十分に発酵熟成させて、臭いをなくし肥料として使えば良いんですがそんなに時間をかけられないです。ですから、未発酵未熟成の排泄物で先ほどの毒が残留したまま畑に撒いてしまうのです。そして食品・食材も同じく農薬や添加物がたくさん入っているものが多いため、それを基に作る肥料も何かしら影響があるでしょう。その結果できる野菜・果物も安全性が気になります。農薬を気にする人は多いかと思いますが、現代は肥料も気にかけなくてはいけないのです。

ですから有機肥料を使っている有機栽培だとしても、なるべく肥料の中身を確認する。店員に聞くか表示してある店で購入する。すなわち、比較的硝酸性窒素の少ない植物性がメインのものを選びたいが、なければ動物性にする。その時に使われている家畜の排泄物の質が分かれば確認する。

※有機肥料の中身まで公開している店はとても少ない




肥料の問題を解決できるのは、自然栽培が最も良い

 これまで書いてきたように、まずは硝酸性窒素の少ない旬の露地栽培、減化学肥料(特別栽培)を選ぶ。または安全な植物性の有機肥料(有機栽培)を選んでほしいのですが、できればさらに一歩進んで自然栽培(農薬不使用・無肥料)というものを探してください。

これが最も理想的なものです。すなわち、肥料を使わないということです。化学肥料も有機肥料もです。自然栽培の野菜・果物は、色が薄くてほとんど虫が食べません。肥料を使わないで育てるとなるとまさかとびっくりするかと思いますが、本来は肥料はいらないのです。近くの山に行ってみてください。花や木がいっぱいあるかと思いますが、どこを見ても肥料を人為的に与えているものはないのです。それでも立派に育っています。そしてどの葉を見ても虫が食べてたくさん穴が開いている不自然なものはないのです。肥料を抑えたり使わないと虫は食べに来ません。また自分の家に柿の木がある人もいるかもしれません。毎年肥料をやらなくても立派に柿がなりますよね。そうなんです。本来は土が良ければ、自然に微生物が肥料を作ってくれるのです。ですから自然栽培というものがもしあれば、たまには食べてみてください。大変美味しいし栄養がありますし、なんといっても食材にエネルギー・パワーがあるので元気になりますから。


できれば種までこだわった野菜を手に入れる ただ難しいのだが

 よく安心・安全と勘違いしてしまうシリーズに顔が見えるシリーズがあります。しかしながら、顔が見えることに越したことありませんが、顔が見るとか見えないとかは安心・安全とは関係ないのです。

もちろん顔が見える野菜を買っても問題ないのですが、顔が見えていてもF1種を使いますし農薬も使うし化学肥料も使いますから。

そこで、最後に種について書いていく。

もともと種は農家さんが代々自家採種してきました。在来種や固定種というものです。美味しくて栄養があり安全な自然な種です。しかしながら、自然界のものは皆それぞれ違うため、形が不揃いで重さも違い成長スピードもバラバラです。そうすると農家さんは大変です。なぜならば、昔と違い今は見た目が悪いものは買い取ってくれないからです。そこで、現代に合う種のF1種の登場です。

F 1種というのは、簡単に言うと作る側にとってはとても便利なものなのです。形が揃っていて重さも同じで成長スピードも一緒であるものが作れます。しかも見た目が綺麗で大きい。しかし、昔ながらの在来種や固定種を使っていてはできません。F 1種の特徴としては、一世代が優勢な作物が取れますが、そんなF1種も2世代目からは劣性遺伝子が働いて形も大きさも味もバラバラになります。だから一回限りなのでF1種と言います。それぞれ別々の野菜の長所だけを交配して作ります。すると、早く成長する(優性)とたくさん収穫できる(優性)といったように互いのメリットだけを掛け合わせる種ができるんです。しかしながら通常は、雄しべと雌しべ、雄花と雌花というように自らの雄しべと雌しべ、雄花と雌花で自家受粉します。ですから現在では主にF1種は、全ての野菜ではありませんが突然変異のもの使用します。異常な作物を利用して作るのです。主に雄しべが劣化して子孫を作れない雄性不稔というものです。大根やキャベツの花を見てみてください。大変不自然に雄しべがなく雌しべだけなのです。先ほども書いたようにF1種はお互いの作物の長所を掛け合わせるために交配としますが、雄しべや雄花がないと行いやすいのです。つまり、雄しべがないということは、もしくは劣化しているということは自然交配がしにくいために別のものを交配しやすいのです。詳細は書けませんが、かなり不自然なものです。これが種の現状です。

なかなかありませんが、できれば在来種・固定種の野菜・果物を探すか、良い種(野口種苗が有名)を購入して自分で栽培してみてください。




農薬や肥料(できれば種も)の情報があるものを購入しよう



○ 特別栽培 農薬(2回)と肥料(化学肥料不使用) 
○ 有機栽培 肥料(有機)


◎ 自然栽培(農薬不使用・無肥料) 自家採種(在来種)



まとめ


①国産(なるべく都道府県)がわかるもので旬のもので生鮮食材を探す


②種・農薬・肥料の3つを確認する できれば自然栽培(農薬不使用・無肥料)、なければ有機栽培(農薬不使用・安全な有機肥料)、特別栽培(農薬・化学肥料当地比5割以上減)を選ぶ そしてできるだけ種は在来種もしくは固定種が良い


③近くの自然食品店か通販(ナチュラルハーモニー・サンスマイル・ナチュラルハートなど)が簡単。またはインターネットで「在来種 固定種 自然栽培」などのキーワードでいろいろ検索してみる


※まず優先は野菜なので海藻は別の項目で触れる



おまけ


 余談ですが、先程の虫が食べるということを別の考え方として書きます。虫が食べるということは、野菜自体が弱いということが考えられます。

ところで夏に厄介な蚊がいますよね。刺されると痒くてたまらないです。避けたいですよね。しかし蚊も人を選んで刺してるみたいですよ。刺しやすい人と刺しにくい人がいる。よく甘いものを食べたりお酒を飲んだりする人は蚊に刺されやすいと言われます。それは血液が汚れているからです。ペーハーというものがありますが、7が中性です。7よりも数字が上がるとアルカリ性で、7より数字が下がると酸性です。人間の血液は弱アルカリ性で7.35〜7.45です。血が汚れ PHがちょっと中性に近づいてくると、全身のバランスが崩れます。ちなみに胃の中は酸性ですかアルカリ性でしょうか。答えは酸性です。PHが1.5〜2.9です。胃酸というぐらいですから、強力な酸性ですね。ちなみにPHが1.5に近いとピロリ菌も生存できにくくなるそうです。ですから、ピロリ菌が胃の中にいるということは胃が弱っていたり胃酸の働きが落ちているからとも考えられます。それでは皮膚は酸性でしょうかアルカリ性でしょうか。答えは酸性でPHが4.5〜5.4です。石鹸で弱酸性というものがありますね。少し酸性なのです。胃酸とピロリ菌について書きましたが、酸が強い環境は菌や虫が生存しにくいのです。したがって、皮膚のPHも4.5に近いほど殺菌力が増し蚊が近づきにくいのです。この皮膚のPHのバランスを握っているのが血液のPHです。PHを決めているのは良質なミネラルなのです。ですから健康であり、なおかつミネラルが十分ある良い血液であれば蚊に刺されにくいと考えられます。野菜も同じではないでしょうか。

虫が食べに来るということは、先ほどの窒素の量の問題とミネラルなどの栄養が乏しいため弱っているとも考えられます。すなわち、肥料が少なく栄養が多い野菜ほど虫が来ないのです。しかも虫が来ないということは、農薬も減りますね。ですから、自然栽培の野菜・果物が最も理想的なのです。