調味料を良くすることは費用対効果が高い
水の次は調味料の見直しです。調味料は毎日使用するものでありながら、一度購入すればしばらくは買わずにいいのでコストパフォーマンスが高いといえます。逆に言えば、一度質の悪いものを買ってしまうと1か月以上は身体への悪い影響が考えられます。日本の調味料は語呂合わせで、さしすせそといわれています。さは酒(みりん、料理酒)であり砂糖です。しは塩、すは酢、せは醤油、そは味噌です。これに出汁と油を加えます。さらに欧米ではマヨケソといわれるマヨネーズ、ケチャップ、ソースがあります。この中で優先的に変えていただきたいのが、「塩」「出汁」「味噌」「醤油」の4つです。その他の調味料(油【重要】、酒=みりん・料理酒、砂糖、酢、マヨネーズ、ケチャップ、ソース)はできる限り良いものに変えてください。
塩は調味料のなかで最も重要
まずは塩です。塩は調味料の中でいや食材の中で最も重要です。塩は日本でも昔、塩抜きの刑というのがあったように、一番有効な拷問の一つだったそうです。塩を抜くとすぐに元気がなくなりさまざまな不調になり倒れてしまいます。最悪の場合、命を落とすことになるのです。まさに食べ物なくして健康なし、塩なくして命なしです。身体にとっては水と同様のレベルで大切なのです。塩は一般的には調味料、つまり食材・食品になりますが本当はそれ以上なのです。一般的に食材・食品は生き物(植物か動物)でできています。調味料も例外ではありません。砂糖はサトウキビ、酢は米やりんごなど、醤油・味噌は大豆からできています。全て生き物です。それでは塩はどうでしょうか。そうです。生き物ではありませんね。したがって、空気や水の仲間とも考えられます。食材・食品は食べなくても1ヶ月程度は大丈夫ですが、空気や水は5分間やら1週間やらで命の危険があります。優先順位が違うのです。したがって、塩の質によって身体の影響は大きいのでとにかくこだわりましょう。
塩で期待できる栄養はミネラルである
塩を摂取することで一番期待できる栄養はミネラルです。ミネラルは身体を構成する成分であったり、身体の機能を維持したり調節したりする大事な役割でもあります。厚生労働省が摂取基準を決めているのは、13種類(ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・セレン・クロム・モリブデン)です。最近の野菜や海藻は、土壌が痩せていたり海が汚染されている影響で昔ほどミネラルの含有量が減っている傾向にあります。貴重なミネラルの補給は塩が一番効率的なのです。ですから塩は毎日買うものではないのですから、しっかり投資しましょう。1回購入してしまえば1〜2ヶ月は使えます。逆に少しケチって安くて質の悪いものを選んでしまうと、その期間ずっと身体に悪影響を及ぼしているのです。少し値段が高くてもそこまで経済的な負担はないので良いものを探しましょう。
精製塩以外はどれでも良い
それでは選び方ですが、その前に精製塩は選ばないようにしましょう。精製塩とは、スーパーにある一番安い塩と思っておけば間違いありません。別名で化学塩とかイオン交換塩とか、かつて専売公社の塩とも言われていました。よくパッケージに食塩と表示されているものです。500gで100円前後、1kgで200円前後です。これはミネラルの一つであるナトリウム(正式には塩化ナトリウム)が99.9%になっています。要するに他のミネラルが全く含まれていないのです。もともと食用ではなく工業用として開発されたもので、雪を溶かしたり薬品を作ったりするものです。薬はよくナトリウムを使うんです。グルタミン酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどなど。したがって、自然界には存在しない不自然な塩であるため血管や腎臓に過度に負担をかけてしまいます。もちろんミネラルも補給されません。まずは避けることです。
他にも塩はたくさんあり、どれがいいか迷うかと思います。基本的には精製塩以外ならなんでもお好みで使ってみてください。岩塩、湖塩、天日塩などといったものがあります。
岩塩や湖塩は、ミネラルもそこそこ入っています。相場としまして100gあたり30円〜100円ぐらいを選べば良いかと思います。岩塩・湖塩は1億年以上前の塩なので、汚染物質が非常に少ないというメリットがあります。産地は、欧州、北米、南米、モンゴル、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、チベット、ヒマラヤなどです。岩塩はピンクソルト(赤系)やブラックソルト(黒系)が有名ですが、なぜこのような色をしているのでしょうか。成分の違いです。ピンクソルトは、鉄サビなのです。よく釘が錆びると赤茶っぽく色が変わりますよね。あれと同じです。錆びですから身体に害があるかと思われるかもしれませんが、年数がかなり経っているので悪影響はありません。ブラックソルトは独特です。削ってみると温泉の匂いがしてきます。硫黄成分です。ですから、ゆで卵にかけたりお風呂に入れたりします。
原材料名に岩塩と書かれている
ただ岩塩は良い塩ではあるが、結晶化されるまで時間がかかるためミネラル成分が分離してしまう傾向があります。すなわち、塩素イオンとナトリウムイオンは非常に仲が良く結合しやすいため、時が長いと他のミネラルが排出されてしまうのです。そのため体質改善という観点から言うと、岩塩よりも天日塩ということになります。
天日塩には、表層水から作るものと深層水から作るものがあります。どちらがより安全かというと深層水になります。深層水とは、学術的ではなく一般的な定義では水深200m以深の海水をさすことが多い。この海水はミネラルが豊富で、なおかつ汚染がない。なぜないのかというと、海流によるものだ。海というのは止まって見えるが、実は動いており世界を一周しているのだ。ちょうどある島で海水が表層から深層へ沈み込む。世界一大きな島である。オーストラリア?違います。それは大陸です。島ですから正解は、グリーンランドです。グリーンランド沖の北大西洋で海の底へ沈み込みます。グリーンランドは大変寒くほとんどが氷です。そのため冷えて氷を作り、塩分が多くなった海水は、海の底に沈むのです。氷床は淡水だからです。沈んだ海水は、海底を大西洋、インド洋、太平洋へと流れ、北太平洋で表面に上り、再び北大西洋へ戻る大循環を続けています。このスピードは1秒間で10cmほどです。海洋を一周するのにおよそ2000年かかります。ということで大雑把に言って、深層水は1000年以上前の海水になります。1000年前というと、現在は2021年なので1021年になります。1021年というと平安時代で清少納言や紫式部がいた頃です。その時代にはダイオキシンなどの化学物質は存在していませんでした。したがって海水はものすごい綺麗だったのです。ですから深層水から作る天日塩はより安全と言えます。深層水という表示がなければ、基本的には表層水と思ってください。深層水をわざわざ使っているのに深層水と書かないメーカーはないからです。室戸や駿河湾の海洋深層水の塩が有名です。商品でいうと天海の塩(株式会社 天海)です。
また表層水の天日塩を買うと、小さい字で海水がメキシコやオーストラリアとなっているものをよく見かけます。これは海外の安い天日塩を輸入して日本でもう一度再結晶させる塩なのです。現地では、湾を閉め切って大規模に大量に作ります。なので、値段が1kg28円ぐらいです。ただ、大掛かりなので中に花粉やら動物の糞などが混じってしまいます。したがって、日本で再結晶化させるのです。ですからやはり、日本の海で採れて日本で作る天日塩が良いですね。厳密に言うと、日本は天日だけで塩を作ることは難しいのです。なぜかと言うと、雨が多く湿度が高いからです。そこで、日本独自の海水を採取して煮詰めて作る塩、せんごう塩ができたのです。よく塩の袋を見ると、立釜とか平釜と書いていますがあれがそうです。ですから日本の多くの塩は、天日とせんごうの混合と思ってください。
✕ 天日塩の他に違う成分(炭酸マグネシウムなど)が混ぜられている
✕ 海外の天日塩(メキシコやオーストラリアなど)を日本の海水で溶かしている
◯ 海水のみが原料で、しかも国産であり日本で天日にしている
ただ天日塩も結晶化させるのに少し時間を要するために、ミネラルが少なくなる傾向があります。
ですから体質改善というよりは、用途としては天日塩(特に微生物と合うので発酵食品など)と岩塩は料理用として最適です。
もう少し質の良いものを選びたい。そこで瞬間結晶で製法された塩がミネラルが一番多くてお勧めします。海水を墳霧したり吹き付けたりして熱で一瞬のうちに結晶させるのです。このためほとんどのミネラルが残っています。特ににがり(マグネシウム)が摂取できる貴重な塩です。欠点としては値段が張るということ。100gあたり400〜500円ぐらいです。ただそのぶん健康への効果はかなり高いです。流通量も多く手に入れやすいものとして、おすすめは雪塩(株式会社パラダイスプラン)【瞬間蒸発製法】かぬちまーす(株式会社ぬちまーす)【常温瞬間空中結晶製塩法】です。特にぬちまーすはオススメです。12種類以上の微量ミネラルまで含まれています。現時点では21種類(世界一ミネラルが多い塩としてギネスブック認定)と言われていますが、おそらく検出できない微量ミネラルを含めるともっと多く入っているかと思います。ミネラルは適切な種類と量が身体に入ると、比較的短期間に効果を実感します。なんとなく身体が軽い、疲れづらい、頭がすっきりするなど感じるはずです。しっかり自分に合ったものを選びましょう。


